ゴーヤといえば、夏の食べのものの中で必ず“苦手”な野菜にあげられる『嫌われ者』の代表格。
でも実はこのゴーヤ、この苦い味と独特のイボイボした奇妙な見かけとは裏腹に、とても「健康」と「美容」に良い天才肌の食べ物なのです。
ゴーヤとは?
ゴーヤは、もともと熱帯アジアが原産でその学名は『ツルレイシ』というウリ科の植物です。九州では別名『ニガウリ』と呼ばれるだけあって、一口食べたら誰もがその苦さを忘れられないほど苦さがかなり強烈で個性的な野菜です。
実はこの嫌われ者の苦み成分、私たちの健康と美容をバックアップしてくれる強力な助っ人だということをご存知でしたか?
ゴーヤの苦みの正体
この苦味の正体は『モモルデシン』という胃腸の調子を整えてくれる成分と、『チャランチン』という膵臓の働きを活発してくれる成分なのです。
そう、この苦味の成分たちこそがゴーヤの持つ魅力のメインフォースなのです。
ゴーヤの魅力のスゴサ
■【健康】にウレシイ
暑くうだる日が続く夏には胃腸が弱くなり何かと食欲が落ちがち。でもこんな暑い夏だからこそ、食欲を増進してくれるゴーヤが何となく食べたくなるのも理にかなっているのですね。
しかもビールのおつまみやお供にぴったりな食材なので、たちまち私たちの胃を元気にしてくれます。
またゴーヤはインシュリンの分泌を盛んにしてくれる働きがあるので、糖尿病が気になる方のレシピにはとってもおススメ!
さらに聞いてびっくりなのが、ゴーヤの果実や種に含まれている『蛋白MAP30』という成分は、がん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を増やし、がん細胞の増殖を約9割も抑制する結果も研究で証明されているほどすごい働きがあるのです。
夏の旬を頂いて、しかも日本人に多いガンを抑制してくれる食べ物ならば、毎日の食卓に取り入れない手はありませんね。
■【美容】に嬉しいゴーヤ
ゴーヤは『ビタミンC』がとっても豊富!なんとトマトの5倍以上の成分が含まれており、夏の紫外線に疲れた私たちの美肌美白の回復対策にもってこいのお野菜なのです。
肌のきめを整えハリももたせてくれるので、ニキビで炎症が起きた時やむくみで悩んでいるときには積極的にいただきたい野菜です。
しかもゴーヤのビタミンCは、熱を加えても壊れにくいという特性があるので夏の料理には欠かせませんね。
■【ダイエット】にも効果バツグン
ゴーヤの中に入っているワタと種には、『共役リノール酸』という成分が含まれているのですが、実はこの成分、脂肪を分解するときに必要なリパーゼという酵素と一緒に働き、脂肪分解を活発化させてくれます。
つまりダイエット促進もできちゃうわけですね。まさに捨てるところなし、無駄のない完璧な野菜です。
それでもゴーヤの苦みが苦手なら
これだけ健康と美容とダイエットにいいと言われても、「あの苦い味がね…」と二の足踏んでいるアナタ、ここでその苦味を軽減し旨味にかえる秘訣をお教えしましょう。
〈ゴーヤを選ぶとき〉
- 表面の色が若干薄いもの
- 白ゴーヤ
- 表面のイボイボが比較的大きいもの などなど
〈ゴーヤの調理の下ごしらえのとき〉
- 塩もみをする
- なるべく薄目にきること
- 塩もみしたゴーヤをさっとお湯にくぐらす
- きつくもみすぎない などなど
苦さを美点に変えてくれる とっておきレシピ
ゴーヤ料理には伝統的なゴーヤチャンプルなどもありますが、今風のアレンジに仕上げてみるとこの苦さもクリアできるどころか、意外にもクセになるかもしれませんね。
それでは、ゴーヤを使った美味しいレシピをいくつかご紹介してみましょう。
- 苦くないゴーヤの肉詰めハンバーグ
お子様でもお肉とソースのうまみがゴーヤの苦さを包み込み、ゴーヤの苦みも気にならない栄養価満点の品です。
- ゴーヤのサクッサクチーズフライ
下ごしらえも簡単で、子供のおやつや旦那様のビールのおつまみに喜ばれそうな一品。ハーブパウダーやごま塩を振りかけて我が家流のアクセントで仕上げても喜ばれるかも。
ゴーヤは夏の食卓の必須アイテム
これでやっとゴーヤは苦いだけの嫌われ者でなかったことが十分に分かっていただけかと思います。昨日までゴーヤを敬遠していたあなたもこれですっかりゴーヤファンになり、ゴーヤを食卓に進んで取り入れていこうと思っていることでしょう。
ゴーヤで体も顔もスーパーきれいになって、ゴーヤのいいとこ取りを目指し、ゴーヤ美人になりましょう!